パタゴニア

数あるアウトドアギアの中でも、「まずはこれを買っておけ」と言われる筆頭、モーラナイフの「コンパニオン ヘビーデューティー」。

入門用ながら、このナイフがなぜ「一生モノ」になり得るのか、その理由について書いていきます。


パタゴニア

「普通」を「特別」に変える、カスタムの愉しみ

スウェーデン鋼の頑丈さや、3.2mmの安心感がある刃厚。確かに、買ったばかりの状態でもバッチリ薪は割れますし、フェザースティックも作れます。でも、このナイフはそれだけではもったいない。


1. 黒錆加工で「自分だけの顔」を作る

カーボンモデルを選んだなら、まずは「黒錆加工(強制パティーナ)」に挑戦してほしい。紅茶と酢に浸けるだけで、銀色の刃がマットなガンメタルに染まります。 単なる防錆目的ですが、ムラができたり、使い込むうちに模様が変わったり。「使い込まれた道具感」も出ます。

2. 「背」を研ぎ、火花を散らす

出荷状態の背(スパイン)は角が丸まっている個体が多いのですが、ここを鉄ヤスリで直角に削り落とす。これだけで、ファイヤースチールをバチバチに擦れる「火起こし特化型」に進化します。自分の手で機能を「解放」してあげる感覚も楽しい。


「良い点と懸念点」

◯ 良い意味での「雑さ」が武器になる

高級なフルタングナイフを持つと、どうしても「刃こぼれ」を恐れて慎重になりがちです。でもヘビーデューティーは、その圧倒的なコスパゆえに、躊躇なく硬い薪に食い込ませることができます。 「道具に気を使わせない」という強さ。この安心感こそが、ブッシュクラフトのスキルを一番上達させてくれる気がします。

△ 懸念点

「ヘビーデューティー」の名は伊達ではなく、刃が厚い。そのため、リンゴを剥こうとすると「切る」というより「割る」ような感覚になります。 また、カーボン製はとにかく錆びやすい。キャンプの夜、肉を切ってそのまま放置しようものなら、翌朝には後悔することになります。メンテナンスを「育てる時間」と捉えられない人には、少し手間に感じるかもしれません。


「人と同じは嫌だ」と思うなら、なおさらこれを選んでほしい。 自分で研ぎ、背を削り、シースを仕立て直す。そうして出来上がった一本は、何万円もする高級ナイフよりも、ずっと手に馴染むはずです。

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